まず最初に言っておきたいこと。
ちょっと言いにくいですが、ズバリ言ってしまいましょう。
ハンドメイド作品を売るには、原則を知っておくべきですからね。
その原則とは、ハンドメイド作品は売れないのが当たり前ということです。
でも、いったんその原則を乗り越えれば、継続的に売れるようになるのがハンドメイドの不思議なところです。
ハンドメイド作品は売れないのがあたりまえ
売れるハンドメイドの秘密を探る前に。
まずは、ハンドメイドは売れないのがデフォルト(基本)というのをまずは理解してください。
ハンドメイドは売れないし、売りにくいんです。
ここをはじめに理解しているかどうかでこれからの展開が違ってきます。
これがわかっていないと、「どうして売れないの?」と無駄に悩んでしまうことになります。そして「売れないならやめちゃおう」になってしまいます。
でも、ハンドメイドは売れないのが普通と思っていれば、じゃあどうしたら売れるか?という発想に切り替えることができるようになります。
出品するだけでは売れない
ハンドメイドは、ただ単に出品するだけでは売れません。
Creemaとかミンネに出品したからといって、売れることはありません。
それだけでは「売れない」のです。
売れるようにするには、ちょっと頭を働かす必要があります。
【参考記事】作品が売れた後からが勝負!という記事です。
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ハンドメイド作品が売れない理由

ハンドメイド作品が「そもそも」売れない理由
- ハンドメイド作品は生活必需品じゃない
- ハンドメイド作品は競合が多すぎる
- ブランド力が低い
- 値段も安くない
ハンドメイド作品って、一つ一つの商品を綿密なマーケティングに基づいて作っているわけでなく、作家の想いだったり、創作意欲の為だったりしているので、必ずしも購入する人の欲しいものでありません。
知名度も高くはないですし、同じような作品を作っている人も多いので、ハンドメイド作品の販売はそもそもハンディが高いのです。
でも、ハンディがあるからといって決して売れないわけではなく、一度購入者から認知されると、次回以降も継続されやすいというメリットも持っています。
ハンドメイド作品(手作りの作品やアートも含めて)の販売は、いかに最初のお客さんをリピートしてもらうかというのが重要なのです。
その為、ちょっと逆説的になるのですが、作品を売れるようにするには「ハンドメイド作品の販売はハンディがある」ということを認識するところから考えてみると良いでしょう。
ハンドメイド作品は生活必需品じゃない
ハンドメイド作品は生活必需品ではありません。
水や食料がなければ困りますが、別にハンドメイド作品を買わなくても誰も何も困りません。
人がお金を使う時には、生活必需品にまずお金をかけます。
生活必需品ではないハンドメイド作品にお金を使うのは、必然的に後回しになります。
従ってそんなに売れるものではない、本質的に需要はそんなに無い、ということを認識しておくべきです。
ハンドメイド作品は競合が多すぎる
次に言えることは、ハンドメイド作品には競合が多いです。
ライバルや競合が多いということは、それだけ自分の作品が売れるチャンスが少なくなるということ。
市販の商品との競合
文房具にしても衣類やアクセサリーにしても、同じような機能や用途をもつものは市販の商品にもたくさんあります。
使い勝手、デザイン性や品質など市販の商品の方が良いものがたくさんあり、いくら魂をこめて作っても到底太刀打ちできません。
それに市販の商品は、世の中のありとあらゆるショップで売られているので、ハンドメイド作品は販売チャネルからしても、市販の商品とは太刀打ちできません。
国内外の作家さんとの競合
さらに同じような作品を作っている作家さんも競合になります。
今はネットが普及しているから、競合は国内だけではなく、海外の作家さんも競合になります。
世界中の作家さんと市販の商品が競合相手なので、埋もれない方がおかしいぐらいです。
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ブランド力が低い(知名度が低い・有名じゃない)
さらに言うと、ハンドメイド作品は、ブランド力が低すぎます。有名じゃないのです。
たとえば文房具といえば、コクヨ、ゼブラ、キングジムなど誰もが知っているブランドがあります。
対してハンドメイド作品には、そのような誰もが知っているブランド力はありません。
ということは、まだリピーターやファンがついていない作家さんの作品というのは、認知度ゼロということです。誰もその存在を知りません。
同じような作品を作っている作家さんがいて、その作家さんのほうがファンがついていれば、当然その作家さんの方がブランド力があり、その作家さんの方がたくさん売れるに決まっています。
あなたのハンドメイド作品がなぜ売れないのかというと、結局「誰も知らないから」という所に行き着くのです。
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値段も安くない
当然と言えば当然ですが、市販の商品は大量に生産するので値段も安くできます。
安くて、使い勝手が良くて、ブランド力があれば、みんなそっちの商品を買いますよね。
対してハンドメイド作品は、値段とブランド価値のバランスが大事なので、なかなか安売りできません。(というか安売りはしないほうが良いです。安売りすると、安っぽい作家さんと認識されてしまうからです。)
市販品より1割〜2割高くて、しかも、手作り品なので品質もよくわからない、となれば、なかなか売れないのも当たり前です。
値段が全く気にならなくなるレベルで人を惹きつける魅力、とでも言えば良いのでしょうか。値段を上回る何か(技術、モチーフ、作家の味、ライフスタイルなど)が必要です。
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ハンドメイドは、継続して売れる要素がある

ここまでかなり否定的なことを書きました。
「じゃあ、ハンドメイド作品なんて売ってもしょうがないのか」と思った方もいらっしゃるでしょう。
でも、一度売れ始めれば、長く太く売れ続けるのもハンドメイド作品の特徴です。
市販商品はすぐ売れるけど、売れなくなるのも早いです。
市販の商品よりもファンが離れにくいし、大量に作れないので稀少価値も出てきます。
希少価値が出てくれば値段も高くなるので、利益も増えていきます。
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そのためには、やっぱり売るための工夫をする必要があるのです。
たくさんの売れない要素を吹き飛ばして、マイナスをプラスに変えなければいけません。
そのために必要なのが、「あ、いいかも」の力ということです。
実は、これが売れるハンドメイドの秘密。
ハンドメイド作品が売れるようになるための「秘密のレシピ」と言って良いかもしれません。
ハンドメイドで売れる作品ジャンルは様々ありますけど、それよりも強力なのがこの秘密なんです。
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