ネットでハンドメイド作品の販売を始める場合に、なにか事前に準備するものはあるの?
そうですね。
ハンドメイド作品をネットで販売するにあたっては、すべてを販売開始前に準備する必要はありません。「販売開始前」「出品後」「注文が増えてきたとき」という販売ステージごとに、ハンドメイド販売に準備したいものを紹介します。
販売するにあたって必要なものといえば、売る場所とハンドメイド作品さえあればそれでもう必要充分です。それ以外に必要なものといえば、出店するショップアプリを見れるスマートフォンぐらいです。あとは作品づくりを楽しむ心を忘れないこと!といった感じで準備万端です。
最初からロゴマーク入りの封筒を作ったり、銀行口座を作ったりして、さあ注文カモン!って意気込んでも、売れなければ意味がないですからね。(逆にそういう準備が黒歴史になったりしますから。)
いくら準備万端にしていても、なにかの事情で予定が狂ったり作品を作れなくなったりすることもよくあります。そうすると、せっかく準備したものがもったいないです。
最初は準備するものは必要最小限でとどめておき、必要になったら次の段階のものを少しずつ準備していくというステップを踏んでいくのが良いです。
これだけでOK!ハンドメイド販売前に準備すべき4つ

ネットでハンドメイド販売を始める前に準備しておきたいものは、以下の4つです。
- ハンドメイド作品
- 売る場所
- スマートフォン
- 作品づくりを楽しむ心
上の4つさえ準備できれば、すぐに販売開始できます。
一番大切なことは、まず開始するという姿勢です。多くの人は事前の準備に時間をかけ過ぎてしまい、結局何も始められないんです。
1. ハンドメイド作品
まずは販売するものがなければ始まりません。
できるだけたくさんの作品を用意しておきましょう。同じ作品をたくさん作るのではなく、できるだけ違う種類の作品を揃えたいです。
お客さんは作家の作る作品のバリエーションを見て、その作家さんの作品技術や意気込みを見てから、買うか買わないかを決めていきます。
品揃えは多ければ多いほうが良いに越したことはありませんが、最初は少なくても問題ありません。
徐々に増やしてけばそれで良いです。
とはいえ、1品だけ出品して「売れない!」となって、「止めた!」と思うのは諦めが早すぎます。
2.売る場所
作品を販売するにあたっては、売る場所がないと始まりません。
ネットでハンドメイド販売する場合は、ミンネやクリーマなどのハンドメイドマーケットプレイスから始めるのが一番自然だと思います。
ただしハンドメイドマーケットプレイスを運営する会社はかなり競争が激しく、閉鎖されたりするところも多いです。できるだけ大きな規模のところを選ぶと良いです。
そのあたりの裏話は、こちらの「ハンドメイドマーケットプレイスの運営は厳しいの?」で、私の過去の経験も踏まえて語っています。ご興味ある方はどうぞ。
おそらくですが、ミンネとクリーマが最終的に残るでしょう。ミンネとクリーマ、どっちが強いかといえば、背後にGMOグループのついているミンネの方が強いと思います。(個人的には、クリーマを応援してますが。)

どのハンドメイドマーケットプレイスを選ぶべきかは、こちらの「ハンドメイドアプリの選び方」で詳しく紹介しています。ミンネやクリーマ以外のマーケットも紹介していますので、参考にどうぞ。
3. スマートフォン
ネットで販売するのですから、ネットに接続できるデバイスが必要です。
それにスマートフォンのカメラで作品を撮影することができます。
もしタブレットやパソコンがあれば、画面が広いのでショップページをメンテするには便利です。もちろんスマホがあればそれでOK!
4. 作品づくりを楽しむ心
ハンドメイド作品を販売するにあたっては、この「作品づくりを楽しむ心」が一番大切だと思っています。
ただ単にお金のため、有名になるため、というのが販売の動機になると、そんなに長続きしないでしょう。
作品を作って売るためには、まずは作品づくりを楽しむ姿勢が必要です。
「良い作品をつくる」から「お客さんが喜んでくれる」んです。
「お客さんが喜んでくれる」から、「良い作品を作りたくなる」んです。
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出品してからなんとなく準備しておくもの
以下の2つは、作品を販売してから準備しても間に合います。
- 梱包資材
- プリンター
- メッセージカード
例外はありますが、作品を出品したからといってすぐに売れるわけではありません。
売れるまでの期間は、なんとなくという感じで揃えておくと良いです。
1. 梱包資材
梱包資材は、自宅に届いたプチプチなど再利用できものがあれば取っておくレベルで良いです。おしゃれなお菓子の空き箱も捨てずに取っておくと良いと思います。
というのも、この段階ではまだたくさん売れるかどうかわかりませんから、梱包の試行錯誤段階と考えておくと良いです。
できるだけ安く配送できて、破損しにくい梱包はどうしたらよいかを研究しておくのです。
ある程度こんな梱包資材があれば良いかな?という目星をつけておいて、時間があるときにでも100円ショップや東急ハンズなどを巡って、良さそうなものを見つけておくと良いと思います。
いきなり梱包資材を買いに行っても、どんな梱包にすれば良いか?というイメージがなければ、何を買えば良いのかさえわからないからです。
2. プリンター
プリンターは、納品書を印刷するのに必要となります。
納品書以外にも写真をプリントしたり、図案をコピー/スキャンできるので実はハンドメイド作品をつくるのにもとっても便利。
スマホから出力できるタイプのものがおすすめです。
個人的には「brother(ブラザー工業)」のプリンタがコストパフォーマンスが良いのでおすすめですが、別にどのメーカーのものでも良いと思います。2万円も出せば良いプリンタが購入できます。
3.メッセージカード
作品に添える、一言カードです。
「買ってくれてありがとうございます。」と一言、手書きで書いてあるイメージです。
よく東急ハンズとかロフトなどの文房具コーナーで、一言メッセージカードが売っていますので、そんなもので良いです。ポストカードだとサイズが大きいかも知れないので、小さめの方が良いかもしれません。
まあ、これは無くても別に良いのですが、お客さんとしては、こういうメッセージカードが入っていれば嬉しいんです。ハンドメイド作品を買ったよ!という喜びにも通じますから。
これは私がハンドメイド作品を購入したときの正直な感想でもあります。作品プラスアルファで得した感じになるんですよね。

たくさん注文が入ってから準備しても間に合うもの
たくさん注文が入ってから準備しても間に合うものは、次の4点です。
- 銀行口座
- ロゴマークデザイン
- 撮影機材
- 自分専用ショップ
かっこいいロゴマークや一眼レフカメラは、たくさん売れてから用意しても間に合います。
逆に言うと、かっこいいロゴマークや高い撮影機材を揃えれば、たくさん作品が売れるわけではありません。
1. 銀行口座
銀行口座は、ハンドメイド作品の売上金を入金する口座です。
やはりハンドメイド専用の口座があった方が良いです。
私的には、楽天銀行などのネット銀行がおすすめです。
2.ロゴマークデザイン
ショップのロゴマークは、たくさん注文が入った段階で考えれば充分です。
ハンドメイド販売を始める段階で作りたくなる気持ちもわかりますが、ロゴマークがあるから作品が売れるわけでもありませんので。
たくさん作品が売れて有名になった段階で、お金をかけてかっこいいロゴマークを作った方が信頼感が出ます。
3.撮影機材
ネットで作品を販売するには、きれいな写真はあったほうが良いです。
でも作品が売れないのに、高い機材を買う必要はそんなに無いと思います。
光の当たり方や背景を工夫しながら、スマホで撮れば充分です。
たくさん作品が売れるようになって、撮影機材を買う余力が出てきてから準備すれば良いです。
4.自分専用ショップ
BASEやSTORES.jp、イージーマイショップなどの自分専用ショップでの作品販売は、ある程度作品が売れるようになってからでも間に合います。
その段階になっていれば、梱包や配送の段取りもよくわかってきているし、ネットショップの運営ノウハウも身についています。
自分専用のショップを出店するということは、本格的なショップを作ることとほぼ等しい作業になります。それなりの責任も伴いますので、ある程度の実績があったほうが軌道に乗せやすいです。
まとめ:ハンドメイド販売で準備するモノ
ハンドメイド作品の販売で準備したいものは、段階に合わせて徐々に増やしていくと無理がありません。
最初は小さく始めて、大きく育てましょう。
忘れないで欲しいのは、「作品づくりを楽しむ心」です。
ハンドメイドを好きなお客さんは、良い作品を買いたいんです。クオリティが高くてオリジナルの作品を買いたいんです。
こちらの「ハンドメイド作品は、楽しくなければ買いたくないのです」のページでも書いていますが、お客さんはハンドメイド作品に明るい驚きを求めています。それには作品を楽しんで作る姿勢が必要ですよね。
でも、作品を出品してしばらく経つと売上とかお金とかに頭が行ってしまって、作品づくりそのものの楽しさを忘れてしまいがち。
ハンドメイドの良さって、既製品にはないオリジナリティと丁寧さにあると思います。
ということで、良い作品をいっぱい作って、たくさんのお客さんを喜ばせて上げてください。
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