
ハンドメイドの値段って、いくらぐらいにしたらいいの?
値段設定の考え方、値段の決め方をご説明しますね。

ハンドメイド作品の価格設定って考えだすと、色々と難しいですよね。
自分の作品に値段なんてつけれらない!なんて思うこともありますし。いろいろ考えて決めた値段でも、いざ蓋を開けてみると安すぎたり高すぎたりしますから。
大きな会社でも、商品の値段設定というのはそもそも難しいもの。
このページでは、ハンドメイド作品の値段設定の考え方、値段設定の方法について簡単にご説明します。
値段を下げれば売れる?

値段を下げたら、売れるかな?
一番やりがちなのは、作品に対する自分の自信の無さや、今まで売れなかったことからの反省から、値段を大幅に安く設定してしまうことです。
他の人の作品の値段を見て、それより安くしようと材料費スレスレか赤字になる価格に設定してしまったりします。
安くしたら売れるだろうと思ってしまいますが、実際はそんなに効果はありません。
そりゃあ、少しぐらいは売れるかもしれませんけど。
値段を下げたから、売れる訳ではないんですよね。

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じゃあ、どうしたらいいの?
それでは、作品を購入するときのお客さんの気持ちをちょっと考えてみましょう。

作品購入時のお客さん心理
アート系であれハンドメイド系であれ、個人が作った作品を買うときのお客さん心理って、スーパーで買い物をするときとは明らかに違います。
スーパーで買物をするときは、1円でも安いものを買おうとしますよね。私もよくタイムセールとか特売に並んだりします。
でも、個人の作品を買おうとする場合って、値段で探しているのではなく、その人の趣味や嗜好性に合った作品はないかなあ、と探しているんです。
趣味に合わなければ値段が安かろうか高かろうが関係ありません。素通りです。
でも、お客さんの趣味のレーダーにビシっと反応した場合は、違います。値段を見ずに「欲しい!」という感情が表に出るのです。
もし値段が高かったら?
不思議なことに値段が思ったより若干高ければ、欲しいという気持ちが高まります。作品の価値もその値段に合わせてちょっと上がるんです。
あまり高すぎると諦めてしまいますけど。
買って帰って自宅のコレクションに追加する場合でも、コレクション内の順位は高い位置になるでしょう。
もし値段が安かったら?
反対に安い場合はどうでしょう。
思ったよりも少しだけ安い場合
思ったよりも少しだけ安い場合は、お客さんはすぐに買ってくれるでしょう。買ってくれて嬉しいと思うかもしれませんが、次のことに気に留めておくと今後の価格設定の際に役に立つと思います。
お客さんのこころの中では、作品の価値が上がるわけではありません。「まあ、こんなものかな」というイメージを持つでしょう。コレクション内の順位は中位に甘んじるかもしれません。
思ったよりも安すぎる場合
でもあまりにも安すぎると、「欲しい」気持ちがしぼんでしまいます。作品の価値を安く見積もられてしまうからです。
作品が安く見積もられれば、作家としての価値も下げてしまうので絶対に避けたいところですよね。
値下げは、作品や作家としての価値を下げる
作品の値段を下げてみたところで大した反応はないということをこれまで説明してきました。
価格を下げるというのは、作品の価値を下げることと同じなのです。
よく美術品のオークションなどで、何とかという作品が何億円値上がりした!とかニュースになって、人の記憶に残ったりますが、値下げは特にニュースになりませんよね。
それと一緒のことです。
作品の価格は下げるのではなく、徐々に上げていくものです。
このバランスが非常に難しい。作品を作ると同じくらいのエネルギーが値段設定にも必要かもしれませんね。
簡単にできる、作品の値段設定方法
では、どうすればよいかということをひとつ提案したいと思います。
それは、「自分で思っている金額より若干高めに設定すること」です。
たとえば、自分で作ったポストカードセットを500円で売ろうと思ったとします。
その場合、ちょっと高めに550円とか600円に設定してみるのです。(対面だとお釣りの問題もありますけど)
ギリギリ違和感を感じるぐらい高めにするのがミソです。あんまり高すぎると自分の中で罪悪感を感じてしまいますから。
作品のクオリティーも上がっていく
このようなちょっと高めの値段設定をすると、面白いことが起こります。
それは、もっと良い作品にしなくては、値段相応の作品を作りたい!と思ってくるのです。
買ってくれるお客さんに対して責任感も出てきます。
もっと良い作品にするためには何が必要なのだろう?と、作品のクオリティーを高める動機になっていくのです。
作品のクオリティが値段相応になった段階で、またさらに値段をちょっぴり上げていきます。
そうすることによって、どんどん作家としてのレベルも上がっていくのです。
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ある意味、究極の値段設定方法かもしれないです。

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