アート系でもハンドメイド系でも言えることですが、創作活動をしていると、営業が得意な人と知り合いになることが結構あります。
作品を作る側としては、作る方に忙しいので、営業をやってくれる人と組めるのは、結構うれしいことでもあります。
とは言うものの、本当に組んで良いものか不安もあると思います。
そこで、営業ができる人と組むメリットとデメリットを考えてみました。
営業ができる人の特徴
創作活動をしていると、営業が得意な人と知り合いになることが結構あります。
イメージとしては、こんな人です。
営業することが大好きで、地元開催の手作りマーケットを主催していたりしているような人。
その人自身は作品を作ったりはせず、人を集めて何か企画したりすることに楽しみを感じている人。
近所の飲食店にも詳しくて、お茶会とかワークショップなんかもやっていたり。その絡みで、いろんな作家さんとのネットワークがあったり、有名な作家さんとつながっていたりします。
こんなタイプの人からから声をかけられ、一緒に企画しませんか? と誘われたりすることがあります。
そんな人と知り合いになれば、なんとなく世界が広がっていきそう感じがして、
自分の作品を売り出すチャンスが来た!と飛びつきたくなります。
とてもうれしい話です。
面白そうだし、やってみてもいいかなという気持ちにもなります。
作品を作る側としては、営業ができる人と組めるのはとてもありがたいですから。
でも、なんとなく不安もあります。
人間的には悪い人では無さそうですが、その人を信用してしまって果たして良いものでしょうか。
営業ができる人と組むメリットとデメリットを考えてみることにしました。
営業ができる人と組むメリット
まずメリットから考えてみることにします。
メリットは、作品を多くの人に見てもらえる機会が増えたり、人脈が広がるなどわりと直接的なことが多いです。
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宣伝してもらえる
一番のメリットは、自分の作品を宣伝してくれる、ということです。
ハンドメイドのイベントに参加させてもらったり、参加できなくてもチラシや名刺を配ってくれたりもしてくれます。
飲食店にもつながりがあるので、作品を置かせてくれないか交渉してくれたりといったこともあるでしょう。
さらに、ブログで集客している人が多いので、ブログで作品を紹介してくれることもあります。
知り合いが増える
同じように作品を作っている作家さんと横のつながりができたり、作品を買うのが好きな人と知り合えたりします。
話をしているうちに、注文が入ったりオーダーの発注を受けたりして、お金にもなります。知り合い同士で小さなワークショップを開催することもあるでしょう。
情報網ができる
知り合いが増えれば、いろんな情報が入ってきます。
どこそこのハンドメイド展で同じような作品が出品されていたとか、誰々という作家さんが今度雑誌に出るとか、といったような情報がどんどん入ってきます。
営業ができる人と組むデメリット
次に、デメリットを見ていきたいと思います。
主導権を握られる可能性がある
営業ができる人と組む際に一番注意しておきたいのが、主導権を相手に奪われる可能性があるということ。
例えば、自分が男の子向けの作品を作ろうとした時でも、「ダメダメ!いまどきそんなデザイン売れないよ。それよりもかわいい女子向けの方が売れるよ」と注文してきたり。
価格設定の時でも、「そんな値段じゃ安すぎる。もっと高くして」と細かく指示してきたり。
さらに、「今度イベントやるから、作品100個来週作っておいて」と、制作の都合を考えずに無茶ぶりしてきたりします。
何かトラブルがあっても責任をとってくれない可能性がある
営業ができる人と組むと、確かに注文が増え売上も増えてきます。
でも注意しておきたいのが、もし何かトラブルがあっても、営業ができる人が責任をとってはくれないということです。
たとえば、その人の指示で100個作って、イベントに出品して売れ残ったとしても、あまりは全部自分で引き取らないといけません。
さらに言うと、出品時に自分の作品が破損してしまっても、その人が責任をとってくれるわけではないのです。
もちろんキチンと事前に取り決めを交わしておけばそんなことは無いですが、普通の場合は、まずそんなことはしないですからね。
何かあってからでは遅いので、なにか新しいことを試そうとなった場合などは、慎重になって考えるべきでしょう。「あの人なら大丈夫」と、何も考えずに決めてしまうのは危険だと思いますよ。
つかず離れずの関係が一番良い
営業ができる人と組むのは、それなりにメリットはありますが、デメリットもあることも注意しておき、その人の言うことをそのまま鵜呑みにしない用心深さも必要です。
あまりべったりしない
営業ができる人の意見を100%鵜呑みにしないことです。
この人の言う事、本当かな?と少し疑うぐらいでちょうど良いくらいです。
その人の意見だけではなく、他の人の意見も聞くようにします。
たくさんの人の意見を聞いた上で最終的に自分で判断するようにしてください。
言うべきことはハッキリと主張する
たとえば、イベントに出品するから100個作ってと言われたとしても、もし売れ残ったらどうするの?と、「もし~だったら、どうする」といったリスク面についても、ハッキリしておいた方が良いです。
もし何かあっても、その人が責任とってくれることはまずないです。営業ができる人って、うまいこと言って逃げるのが得意な人が多いですからね。
その人が大丈夫といっているから、大丈夫だろう。
なんてことは、まずありません。
大丈夫と言うことぐらい信用できないことはない、と逆に思うぐらいが良いです。
すべてのリスクは自分で負う覚悟でいたほうが良いです。
自分のネットワークを作ろう
営業ができる人と組んで、その人のおかげで作品の注文が増えたり、人脈も広がったりすると、その人にべったり依存してしまうことが多くなります。
創作活動以外の場面でも、一緒にショッピングに行ったりするなど、プライベートでも会う機会が増えてくるかもしれません。
でも、あまり距離感を近づけてしまうと、自分の主張を強く言えなくなったりします。
気付いたら、その人に奴隷のように扱われていた、というのもよくある話です。私の知り合いの話だと、自分に直接関係内容ないイベントのチラシを配って欲しいとか、そういう類の依頼がどんどんLINEが来て困る、というなことを聞いたことがあります。で、また断れないそうなんです。
あるいはもしその営業ができる人が転勤などで引っ越してしまったら、その人に依存していた売上も消えてしまうでしょう。
そうならないように、その人との関係がいつ無くなっていいように自分でネットワークを築いておきましょう。
営業ができる人の下にいるのではなく、自分自身が主体となるぐらいの立ち位置が良いです。
デメリットを理解し、しっかりメリットを取る
営業ができる人と組むのは、メリットもデメリットも両方あります。
デメリットをしっかりと理解しておいた上で組めば、その人が離れてしまった時でもメリットをしっかり享受することができるのです。