過去に15年間ほどハンドメイド作品専門のマーケットプレイスを運営してましたが、そこでの出展作品の売れ行きを見ていて気づいたことがあります。
それは、売れる作家さんは安定して継続的に売れてるんですけど、売れない作家さんはずっと売れないまま、ということです。これはもちろん「売れないならあきらめろ」と言っているわけではありません。
むしろその逆です。
今売れないのは、売れるポイントを外していることに気づいていないだけだからです。
実は、作品が売れるようになるには、それなりの理由(秘訣とかコツみたいなもの)があります。
売れている作家さんは、売れるコツをしっかり掴んでいるんです。
だからこそ、作品が売れない!と悩んでいるなら、売れる人の秘密、売れる作家さんは一体なのをやっているのかを研究してみるべきです。
このページでは、継続的に売れている作家さんと売れない作家さんの違い、売れている作家は何をしているのか、売れている作家さんに共通する特徴を、過去の経験から紹介しています。
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売れる作家と売れない作家はココが違う!
売れる作家さんは、出品してすぐに売れている!
作品をマーケットプレイスに出品して、作品が最初に売れるまでの期間というのは、作家さんによってそれぞれ違っていました。
出品してすぐ売れる人もいれば、2年ぐらいしてやっと売れたという人もいました。
出品してすぐ売れる人は、だいたい継続して売上をあげる作家さんです。
おそらくその作家さんは、ある程度固定客を掴んでいるのでしょう。
他のマーケットプレイスに移ったとしても、お客さんを掴んでいるので、すぐに売れだして、その後も継続して売上が伸びていくのです。
ハンドメイド作品を継続して売るためには、やはりリピート客の存在は重要です。
作品が売れるので、作家自身も非常に前向きで、ひとつの作品に様々なバリエーションを持たせたり、定期的に新作をアップしたり、SNSで制作画像をアップしたりと、日々進化させていました。
そうすると、また新しいお客さんがファンになっていき、作品の売上も増えていくということに繋がっていきます。
気がつくと、作品の値段を倍近くにしても売れていました。
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続かない作家さんの特徴
時間がかかってやっと売れる作家さんは、その次が続かない場合が多いです。もちろん例外はありますが。
1年ぐらいかかってやっと作品が売れたとします。
でもなかなか2回目が売れないんです。
こういう場合は作家さんの方が飽きてしまい、放置気味になってしまうことが多かったです。
売れてる作家さんと売れない作家さんの比率
継続して売れる作家さんがいる反面、なかなか売れない作家さんもいました。
むしろなかなか売れない作家さんの方が多いです。
私が運営していたハンドメイドマーケットプレイスだと、ほとんどが売れていません。
割合でいうと、全体の8割ほどはまず売れない。
安定的に売れているのが約1割で残りの1割が断続的にポツポツと売れる感じです。
私の運営の力不足がだいぶ影響していたかもしれません。
でも実感としてはハンドメイド作品を売るのはかなり難しく、どうしたら作品を買ってもらえるのか毎日考えていました。
売れる・売れないの理由はどこにある?
当然、作品のクオリティの問題や作品画像のきれいさなどの細かい要因も、作品が売れるか売れないかに少なからず影響しているとは思います。
でも、どれも作品としてのレベルも高く、写真も遜色ないので、クオリティの違いといったような単純な理由で売れるか売れないかが決まっているわけではなさそうです。
むしろ、あまりきれいに撮ってない写真を載せている作家さんでも関係なく売れているようでした。
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売れない作家さんの特徴
売れない作家さんは放置している
ネットに作品を公開して放置している作家さんの場合、まったく売れなかったり、継続して売れなかったりします。
一度、作品をアップしたらそれで満足してしまうのでしょうか?
あるいは、アップしてすぐに売れないとあきらめてしまっているのでしょうか?
時々あったのが、注文が入ったのに作家さんと連絡が取れないというケースでした。
放置しすぎて自分が出品しているのも忘れてしまっているようです。もったいない話です。
作品が売れないとどうしても放置気味になってしまいますが、せっかく注文が入ったのに連絡が取れないのは、注文していただいたお客さんががっかりしてしまいます。
もうその作家さんの作品を買おうとは思わないでしょう。
売れない作家さんは、制作技術が足りない
まったく売れない作家の特徴として、制作技術がありきたりでパッとしないことがあります。
細部にこだわりがなかったり、雑なつくりだったり、すぐに壊れそうだったり、ありきたりなモチーフだったりして、商品としてのクオリティが低い作品。
お金を出して買う以上、だれが見てもある一定のクオリティは満たしている作品を出品しないと、やはりなかなか売れないのは事実です。
もし思い当たるところがある場合は、他の作家さんのワークショップやレッスンなどに参加して、腕を磨くと良いでしょう。
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マイナスのオーラが出ている作品
作品のクオリティはそこそこ高く、作品のテーマも面白いけど、どことなく病的でマイナスなオーラが出ている作品は、まったく売れませんでした。
こういうマイナスなオーラって、なんとなくわかるものなんです。作家さんご自身は気づいていらっしゃらないかもしれないのですが、内面のドロドロしたものが購入者に乗り移ってきそう。
こういう作品って結構多いんです。作家さんの思いが異常に強すぎて、そのあまりの強烈さで購入までにいたらないのです。
もし思い当たるところがある場合は、売れるようになるまで(作品世界にお客さんが慣れるまで)、作家さんの生み出す世界観を薄めてみると良いと思います。
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売れる作家さんの秘密とは?
売上を伸ばすためにやっていること
「何が違うのかなあ」といろいろと観察していると、継続して売っている人は売上を伸ばすために、かなり努力していることがわかりました。
自分専用のネットショップを持ちながらも、いろいろなハンドメイドの販売サイトに出品したり、facebookやツイッター、instagramでも情報を発信しているようです。
オフラインでも、手作り市やデザインフェスタなどにもできる限り出品していました。ときには遠方のイベントには参加していました。イベントに参加するようなときは必ずSNS上で宣伝していました。
どうしたら作品を見てもらえるか?
私も気になったイベントには参加するようにしていたので、売れている作家さんのブースを覗きに行ったりしていました。
すると、そういう展示会などのイベントに出品するときでも決して手を抜かずに、どうしたら多くの人に自分の作品に注目を集めることができるかを考えているようでした。
遠くからでも目立つアイキャッチ作品を展示して人の目を惹く工夫をしていましたし、作品を買ってくれなくてもブースを訪ねてくれた人には丁寧に対応して、名刺やチラシも切らさないように準備していました。
作品をプレゼントしている
売れている作家さんには、作品をまわりの人にプレゼントしている人がいます。もちろん無料でプレゼントしています。
知り合いの子供さんの誕生日とか入学式や卒業式などのイベント、結婚式のお祝いなどで作品をプレゼントしています。
作品をプレゼントすることで、自分がそういう作品を作っているという宣伝になります。
プレゼントをもらった人の笑顔をみると、モチベーションも上がります。どんな作品を作ったら喜んでくれるかを考えて作るのは、とっても楽しいです。
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地道な活動の積み重ね
買ってくれた人にはメールやSNSで継続して連絡をして、自分専用のショップに誘導するようにしているようでした。
ツイッターやFacebookでは、「新作を作った」とか「セールをする」、「制作時の写真をアップした」など、けっこう頻繁にタイムラインが情報が上がってきていました。
そうやって頻繁に情報を発信するのは、結構めんどくさくて骨の折れる作業です。ときには反応が薄すぎて落ち込むときもあるのかもしれません。
でも結果的にそういう地道な活動をしている人が、継続的に売上を伸ばしているようです。
作品のクオリティを常に磨いている
売れる作家さんの作品を見ていると、製作技術がどんどん洗練されていっています。
最初のころは、素人っぽいところがところどころに見られたのですが、作品が売れていくにしたがってクオリティがどんどん上がっていくのが傍目にもわかるようになりました。
例えば、配色についてもよく考えられているなあ、というところがありましたし、あ!この人カリグラフィーの技術も取り入れたんだ!というのがわかったりすると、やっぱり努力してるんだなあと、なんか伝わってくるんですね。意気込み感というか、愛着というか、作品やのクオリティアップを通して、作品の世界観をどんどん鮮明していっているんです。
ある作家さんに聞いてみると、やっぱりワークショップとかレッスンにはお金を出して結構参加しているようです。取り入れた技術を作品制作に活かすのはもちろん、自分で人に教えたりすることもしているようです。
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売れている人はそれなりの努力をしている
売上を伸ばしている作家さんを研究しよう!
作品が売れない!と嘆く前に。
そもそも出品しているハンドメイドマーケットが合わないのか、それともお客さんに見る目がない?
あるいは値段が高いのでしょうか? 宣伝が足りないのでしょうか。
いろいろな理由が思い浮かぶと思います。
売れない理由を考えていると、だんだん気分が落ち込みますよね。
だからこそ、売れる作家さんのことを見てみましょう。
売れる作家さんの秘密を探れば、なぜ自分の作品が売れないのかがわかります。
そして、どうしたら売れるようになるのか、そのヒントを見つけられるようになるのです。
「活動している感」を出そう
やはり、人に買ってもらうのですから、売れている人はそれなりの努力をしています。
作品クオリティに自信をもてない方は、他の作家さんのワークショップや教室に参加して、テクニックを磨くのが一番です。技術が上がれば、作品を売るだけではなく、今度は自分の技術を人に教えることもできます。
作品のクオリティに自信があるけど、イマイチ売れないという方は、ひとつの場所だけにとらわれないで、いろんな場所での販売を試してみてはどうでしょうか?
ハンドメイドマーケットプレイスにそれぞれ個性があり、集まってくるお客さんもそれぞれ違います。
出品したサイトでまったく売れなくても、他のサイトで売れるパターンも多いです。
あとはサイト以外でもイベントなどにも積極的に参加したり、SNSでも情報発信していったほうが良いですよ。
なるべく「活動している感」が強い方が、お客さんも安心して買いやすいんです。
→ やっぱり自分だけのお店を持ちたい!作品ネットショップ開設のヒント
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