同じようなモチーフの作品で、「平凡なアイデアだけど技術力のある作品」と「技術力はないけど奇抜なアイデアの作品」があった場合、
果たしていったいどちらが売れると思いますか?
答えは、圧倒的に「技術力のある作品」です。
人は技術力の高さに価値を見出す
なぜ「平凡なアイデアだけど技術力のある作品」の方が、技術力はないけど奇抜なアイデアの作品」より売れるのでしょうか?
それは、人は技術力の高さに作品としての価値を見出すからです。
作品として全体的に調和がとれていることはもちろん、周りにあるどの作品よりも細かい細工がされてあったり、計算されたフォルム、壊れにくい作りなどは、すべて技術力の高さを表しています。
作品のクオリティを高めようと長年に渡って職人的な技術を高めてきたことなどが、その作品を見れば一目瞭然とわかるものなのです。
いくら着想やアイデアが素晴らしくても、デッサンが狂っていたり、造形が荒かったり、壊れやすかったりすれば、やっぱり人はあまり買おうとは思わないものです。
とは言っても、ほんの時々ですが作品のアイデアが気に入って買ってくれるお客さんはいるにはいます。でも、数は少ないです。年に1~5個とかそのくらいのレベル止まりではないでしょうか。
以前運営していたアート・ハンドメイド作品のクリエイターマーケットでも、やはり同じような傾向があり、技術力の高い作家さんの作品は、継続的に売れていました。
奇抜なアイデアだけでは弱い
でも、アート・ハンドメイド作品を作るなら、奇抜なアイデアのものを作りたい気持ちはわかります。
誰も見たことのない作品は誰も作ったことのないような作品を作ってみたいですよね。
そして、そういう作品なら売れるのではないかと期待も膨らみます。
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奇抜なアイデアの作品のメリット
誰も作ったことのないような、アイデア重視の作品つまり奇抜な作品のメリットは何なのでしょうか。
それはやっぱりオンリーワンというところにあります。誰も作ったことのないような作品だから、オンリーワンは当たり前かもしれませんね。
オンリーワンゆえに、目立ちます。人の目を惹き付けやすいというメリットがあるのです。
だから、もしアイデア重視の作品を売りたいと思ったら、ちょっとズルいかもしれませんが、写真の撮り方を工夫してください。
できるだけ綺麗な作品の写真を撮影して、技術的な粗を見えにくくすると良いでしょう。
ポイントは、衝動買い狙い。写真をパッと瞬間的に見て、「すぐ買いたい」とお客さんに思ってもらえるかが勝負です。
アイデアだけでは真似されやすい
とは言え、アイデア重視だけでは、長続きしません。
なぜかというと、アイデアは真似されやすいのです。今までにアイデアだと思っていたのに、数ヶ月後にはありふれたアイデアになっていた、というのはよくあることです。
奇抜なアイデアばかりに気を配るのではなく、技術力のアップに力を入れていきたいです。
奇抜なアイデアを考えるのはすごく楽しいのですが、ほどほどにしておきましょう。
技術力が高くてオンリーワンの作品なら単価を極限まで上げられる
ちなみに、技術力が高くてアイデアもオンリーワンの作品なら最強です。少々値段が高くてもお客さんは買ってくれるでしょう。
しかも、とそのアイデアを表現するには高い技術力が必要だったりすると、誰も真似できないので、より一層価値が高まります。
技術力を上げよう
アート・ハンドメイド作品というと、奇抜なアイデアの方に意識が言ってしまいがちですが、まずはじっくりと技術力を高めていくほうが、実は作品をたくさん売るための近道だったりするのです。
技術力が高いことに越したことはありません。
奇抜なアイデアの作品制作は、技術力がついた後からでも充分遅くないと思います。