ハンドメイドをネットで販売するにあたって、ショップに商品を出すのは当然ですよね。
その上で、多くの作家さんがブログやインスタ、Twitter、Youtubeなどのアプリを使って情報発信していると思います。
これらのアプリって無料で手軽に投稿できて、多くの人に作品の情報を伝えられるのでとても便利です。
自分の作品に興味を持ってもらう第一歩として、アプリを集客ツールとして活用されている作家さんもとても多いです。
でも便利があるがゆえに、作り方とかなんでも無料で公開してしまって作品を真似されたりするリスクがあることには、十分注意しておいた方が良いです。
読者のためと思って、公開しなくても良いような貴重な情報もついつい無料で公開してしまって、しばらくしてから競合作品が増えたということもあります。
投稿するのは楽しくてワクワクしますが、ネットの場合は不特定多数の人が無料で見ることができるので、公開すべきものと公開すべきではないものをきっちり分けておいた方が良いと思います。
ネットでの情報発信ツール
まずは、ネットでの情報発信についての目的とアプリを整理しておきましょう。
ネットでの情報発信の目的と言えば、
- 集客のため
- ブランド作り
- イベント告知や報告
- 作家同士の交流、などなど
と言った感じになると思います。
一番の目的は、やはり集客ですね。その他にも、作家としての認知度を高めたりとブランドを高めるために使っている人も多いでしょう。
利用するアプリと言えば、
- ブログ
- インスタ
- Line
- Youtube、などなど
などのアプリやプラットフォームを使って、情報を発信していると思います。
ブログは、以前はアメブロを使う方も多かったのですが、最近は減りましたね。
最近はやはりインスタやYoutubeで発信される方が増えました。インスタはスマホで簡単にアップできますし、それなりきれいな写真が載せられますからね。いいねもつきやすいですし。
Youtubeは撮影動画を編集するのが手間ですが、ライブで作り方講座のようなストリーミングされる方もけっこう増えてきていて、動画もかなり人気を博しています。1万回以上再生されている動画も多いです。
twitterは、スキマ時間でササッとアップできますし、いいねがつく反応も早いのでイベントの告知などで使っている人も多いのではないでしょうか?
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ゴールを作品販売にしよう
このようなアプリやプラットフォームを使って情報発信していると、情報発信している事自体が楽しくなってしまって、作品販売まで繋げることを忘れてしまうことが多いんです。
よくあるのが、「いいね」がたくさんついたことで満足してしまうこと。
作品がまったく売れていないのに、アップした作品の画像や投稿に「いいね」がたくさんついたことで「まあいいか」とそれで満足してしまうことがあります。
もちろん「いいね」がたくさんつけば、その作品に好意を持った人が多かったということですから、何の反応が無いよりかはマシです。
でも結果として、作品の販売につながっていなければ、なにかの対策を打つ必要があるということです。
そこで何もせずに満足して終わっていると、やはり作品が売れない状況が長引くことにもなります。
では、どんな対策をすればよいかと言うと、例えば「いいね」がたくさんついた作品のショップページのアクセスはどうだったのでしょう?
何人の人が見に来てくれたのでしょうか?いつもより増えていますでしょうか。あるいは変わらない?
変わっていなければ、「いいね」は増えたけどショップには来てくれなかった可能性が高いです。アプリに投稿したときに、ショップへのリンクを載せたか、あるいは「ショップも見てください」と一言添えたかを確認したほうが良いでしょう。
いつもよりショップのアクセスが増えているのに売上が増えていない場合は、興味は持ったけど、あと一歩で買ってくれていないということです。
なんで買ってくれないのか、いちど原因を探ってみた方が良いです。
価格なのか、作品の見せ方なのか、品揃えなのか、送料なのか・・・・・・。いろいろ試してみると良いでしょう。
すべてを無料で公開しない
Youtubeやインスタライブなどの動画アプリで作品の作り方講座を「無料」で配信されている方も多いですね。
無料で配信は、けっこうもったいないですよ。最終的に損していると思います。
できれば有料にするか、無料にするとしても公開内容を見直すべきです。自分の持っているものを100%無料で公開してしまうのは、自ら損しているようなモノです。
再生回数が増えれば、集客につながるし、広告料も入る。それに多くの人が喜んでくれるから、それでいいじゃんと思うかもしれません。
そりゃ、動画を見る方としては無料で見れるからすごくありがたいです。よくぞアップしてくれた!と感謝の気持ちもあります。
でも結局は見て終わり、なんですよね。アップしてくれた作家に好意は持つでしょう。動画を見てくれた何%の人は作品購入につながっているかもしれません。
でも、もし作品をもっと売りたいと考えているなら、やっぱりもったいないと思うんです。
無料で公開するリスク
一番のリスクは、無料で動画を見た誰かが、マネをし始めることです。
「なるほど!こうやればいいんだ」と、無料の動画からヒントを得て、さらに改良を加えて、あなたの作品より優れた作品を売り出す可能性があるということです。
もちろん、それであなたの動画が役に立ったと言われればそうでしょう。でもその結果、確実にあなたの作品は売れなくなります。
もったいないですよね。
広告料がもらえるけど?
無料でも再生回数が増えれば、広告収入があるから損しないと思うかもしれません。
でもその広告収入って、元はもっと大きな金額だったはず。なぜかというと、広告を配信するには、広告代理店が間に入っているので、広告代理店にもお金を分配する必要があるからです。(どのくらいの割合かというのはよくわかりません。検索しても出てこない・・・・・・。)
参考までに、この本「インターネットは自由を奪う――〈無料〉という落とし穴」(アンドリュー・キーン著 )によると、Youtubeは45%取っていると出ています。
もしその話が本当なら、あなたの動画でYoutubeに半分ぐらい収益を取られていることになります。言ってみればYoutube税ですね。
もったいないですよね。
Youtubeも運営には費用がかかるし、それでも多くの人に見てもらえるから、仕方がないと思いますか?
有料で見てもらうことも検討する
無料で人気のある動画だったら、有料でも見てくれる人がいるわけです。
動画を見て盗まれても自分で納得できるような値段で有料化すれば、「損した」とか「真似された」という気持ちが起きにくいです。
もし自分の技術や工夫を真似されたくなければ、そこは絶対公開しないほうが良いでしょう。公開するとしても、かなり高い値段設定にしたほうが良いと思います。
それでも無料で公開したいときは?
Youtube税が取られることもわかっているし、真似されることも織り込み済み!
ライバルの作家さんがどんどん無料でアップしているから、私もそれに乗っからないとお客さんを失ってしまう。
だからそれでも無料で公開したい!ということあります。
そういう場合はどうしたら良いのでしょうか?
全部は無料で公開しないことです。無料で公開するものと、有料あるいは公開しないものに分けて考えるべきです。
無料で公開する場合は、すでに無料で公開されている情報にちょっとだけオリジナルの自分の技術や工夫を追加する程度に抑えておくべき。
割合としては5%ぐらいで良いんじゃないでしょうか?
そして、作品を購入して!と、投稿を見てくれた人をショップへ誘導することを忘れないようにしましょう。
無料で公開するものとそうじゃないものを区別しよう
インスタやtwitterなどのユーザー投稿型のプラットフォームは、無料で気軽にコンテンツを投稿できて便利です。
しかもたくさんの人が投稿した内容を見てくれて、「いいね」を押してくれたり、コメントをくれたりします。
作品の写真をアップして、たくさんの「いいね」がもらえたときは、反応があった!ととてもうれしくなります。
でも、もっと作品を売りたいと考えているなら、なんでも無料で情報公開する考え方はやめたほうが良いです。
無料で公開するべきものと公開しないほうが良いものを区別した方が良いです。
なんでも無料で情報を公開していないと、競争相手にお客さんを全部持っていかれてしまう!と焦るかもしれません。
それよりも、きちんと作品を売ることを考えた方が良いと思います。
作品が売れないから、広告で稼ごうなどと考えはいけません。
ブロガーやYoutuberになるよりも、良い作品を作ることこそがハンドメイド作家として一番求められていることだと思います。