一時的なブームで、あるモチーフのモノが急激に売れるときがあります。
ちょっと前だと、上野動物園の「シャンシャン」とか。
このときはパンダのグッズがなんでもよく売れました。
2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップもかなり盛り上がりましたね。
このような流行に乗っかって、ハンドメイドを売るのはお得なのか、それともやめておいた方が良いのか。
あるいは、もし乗っかるならどんな形で乗っかるのが良いのかを考えてみました。
ブームは、やめ時が難しい
一時的なブームや流行って、爆発的に一気に人気が沸騰します。
テレビで紹介されたと思ったら、翌日には関連グッズが売り切れてしまい、どこを探しても在庫が無いといった状態になることも多いです。
こうなると、うまく流行に乗ったハンドメイド作品を作れば、たくさん売れるのではないか?と考えてしまいます。
確かに、売れます。
すごく売れます。
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売れやすいけど・・・・・・・・・
売れるのはタイミングがうまく合ったときだけ。
遅くてもテレビで紹介されるちょっと前までには、大量注文に合わせて作品をたくさん用意しておく必要があります。
ブームの時に参入して、それから作品を作ってお店に出しても、もう遅いです。
なぜなら、御存知の通りブームは終わるのが早いんです。
人気に火がつくのが早ければ、下火になるのも早いです。
先日までは、連日テレビでやってたものが、ある日突然見向きもされなくなります。
そのときには、世間はもう他の流行に飛びついていっています。
突然ブームが終わるというリスク
ブームは突然終了します。
こうなると、大量注文を当て込んでたくさん作品を作っていたら、すべて裏目に出ます。
作りすぎて売れ残りが大量発生します。いわゆる在庫の山というやつです。
たくさん作品を作ったコストや時間も無駄になってしまいます。
こうなる前に、早くさばいてしまった方がいいんですけど、ブームが終了するときの見極めってすごい難しいんです。
ブームのときは、すごく売れ行きが伸びているので、この売れ行きがずっと続くと錯覚してしまうんです。
こんなに売れるから、このブームはずっと続くと思ってしまうんです。
そうなると、ブームの終了を予測するのは困難です。
気づいたらブームは終了し、残ったのが作品の山となるわけです。
ブーム絶頂期にやめるのがベスト
一番は、ブーム絶頂のころにやめるのがベストです。
でも実際のところ、ブームが絶頂のころにやめるのは勇気もいるし、見極めが本当に難しいです。
目安としては、テレビとか新聞で言い始めたタイミングでしょう。
テレビで放送され始めたらそろそろ終わりだなって思って、準備を始めた方がよいでしょう。
新たに作品を作るのをやめて、在庫になっている作品を割引するぐらいの勢いで、一気にさばいてしまいましょう。
ブームばかり追いかけることのデメリット
ブームや流行モノってうまく乗っかると、作品を売りやすいのは確かです。
でもあまりブームに乗っかりすぎるのはどうなのかなあ?と思います。
自分の作りたい作品を忘れてしまう
ブームを追いかけてばかりいると、流行やブームに合わせて作品を作るので、自分の作りたい作品がなんなのかがよくわからなくなる、というのがひとつあります。
器用な人はニーズに合わせて、うまく作ってしまいます。
でもあまりやりすぎると、自分はなぜこんなことをやっているのだろう?とむなしくなることが多々あります。
ファンが定着しない
ブームが変われば、お客さんも変わります。
あるときは若い女性のお客さんがメインだったのが、次のブームでは50代の女性がメインというように客層がガラッと変わってしまいます。
そしてブームが去るとお客さんは離れていきます。
お客さんはブームに興味があるのであって、あなたの作品に興味があるわけでないので、当然といえば当然のことです。
ブームに合わせて売ることばかり考えていると、自分のファンを増やすことが難しくなります。
ハンドメイドで売上を伸ばすには、やはりファンを増やしリピーターを増やすことですから、ブームばかり追いかけていてもずっと自転車操業のような状態が続いていくことになります。
常にアンテナを立てていなければいけない
ブームを追いかけていくというのは、「今後どんなブームが来るのか?」といったような最新の情報を常に仕入れる必要があります。
作品を売るには、ブームに火がつく前に確実に情報を掴んで置かなければなりませんから、いつもアンテナをいろんなところに張り巡らせておく必要があります。
ネットからの情報では到底追いつかないでしょう。
ブームをうまく利用する方法
一番うまくブームを利用する方法は、何でしょうか。
ヒントは、オーダーメイドです。
お客さんから注文が入った時点で、作品を作ります。
あらかじめ作品を大量に作ると売れ残ったりしてリスクも大きいです。
でもオーダーメイドであれば、「『〇〇(ブームの名前)』モチーフのデザインもできます。」とひとこと加えておくだけで済みます。
まるごと作品を作ってしまうのでなくても、ワンポイント入れるオプションをつけるのも有りです。
たとえば、ラグビーだったら、「ラグビーボールをワンポイントでお付けしますよ。追加で200円です。」みたいな感じです。
お子様向けの通学バックとかには需要がありそうです。
事前に大量に作品を作る手間も一切かかりませんし、ブームが去っても作品ページを修正するだけで済みます。
このオーダーメイド方式が一番良いのは、お客さんはあくまでもあなたのお客さんであって、ブームだけに興味があるお客さんではないことです。
そのため、ブームが去った後でも、あなたの作品を買ってくれる可能性も(ブームだけのお客さんよりも)高くなります。
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